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【小説】『鉢猫みゅう』
2008年10月22日 (水) | 編集 |

『鉢猫みゅう』
                           秋野時雨

 


外を見ると猫が窓の桟の上にちょこんと乗って
こちらを見ていた。

 

まだ幼い子猫である。
あまりに無防備な姿に思わず噴き出してしまう。
憂鬱な朝に突如現れたちょっと間抜けな訪問者。
そっと近づいても子猫は微動だにせず
ただぼんやりと家の中を覗いていた。
何に興味があったのかは良く判らない。
まるで何かを思い出しているかの様な表情で
朝の準備をする私の方をじっと見ていた。
窓越しに人指し指でそっと鼻先に触れると
数秒後に猫はようやく私の存在に気付いたのか
慌てて桟から飛び降り、ぽてぽてとした足取りで
逃げようとした。
『待って』と言うと子猫はこちらを振り向き私を見上げた。
『大丈夫、何にもしないよ』
そう言いながら子猫の目をじっと見つめ
ゆっくりと瞬きをする。
こうすると猫は安心すると言う一種のおまじないの様な物である。
子猫は私の目を見ながら同じ様に瞬きをした。
そしてまたぽてぽてとした足取りで
庭の垣根の方へ逃げてしまった。

 

数週間前から庭に猫が住み着いたと言うのは知っていたのだ。
だがまさかこんなに人懐っこいとは思わなかった。

 

次の日も猫は現れた。
外からみゅうみゅうと甘えた鳴き声が聞こえたので慌てて窓を開けると
今度は親猫と一緒に玄関で佇んでいるのが見えた。
おいでと呼びかけると
まず親猫が警戒してしゃーしゃーと鳴きながら
こちらに寄ってきた。
親猫にも瞬きのサインをする。
親猫にも敵意が無いのが伝わったらしく
私の前にちょこんと座り同じ様に瞬きを返した。
野良猫なので食べ物はあげられなかった。
うちの父は猫嫌いなのである。

 

後について子猫はやってきた。
子猫はみゅうみゅうと鳴きながら母親のお腹に顔を埋めていた。
子猫はまだ乳飲み子だったらしい。
しばらく親猫は窓の前に佇み
子猫にお乳を与え続けていた。

 

しばらく目を離すと親猫はどこかに食べ物を貰いに行ったらしかった。
子猫は庭で遊び続けていた。
植木鉢の中に入って丸くなった姿が可愛かったので
写真を一枚。これじゃまるで鉢猫だね、と笑いかける。
灯油缶の上のバスタオルを敷いてある場所が居心地が良いらしく
その上で丸くなり日向ぼっこを始めた。
うちはさながら猫保育園である。
心の中に微かに情が湧いた瞬間だった。
子猫はみゅうと名付けた。

 

父から玄関に居た猫を追い払ったと聞いたのは
子猫が来始めて数日経った頃だった。
折角情が湧いた所なのに別れは突然だった。

 

今でも鳴き声が聞こえる気がする。
あれからみゅうは来ていない。

 

これで1000文字ぎりぎりだと思います(w

改めて読むとオチが弱い感じしますね(w

コメント
この記事へのコメント
いい感じですね^^
落ちですかぁーあたし風にするなら、情が沸いたところの文をお父さんの文と入れ替えて、フェイドアウトかな~w でも素敵な小説に仕上がってると思います^^
2008/10/22(Wed) 23:27 | URL  | なみ #79D/WHSg[ 編集]
なみさん:1000文字でオチ付けるのって難しいんだって良く判りました(w
      でも寂しい感じは出たので自分では満足してます(w
      佳作にでも入ったら嬉しいな(w
2008/10/23(Thu) 02:58 | URL  | 時雨 #79D/WHSg[ 編集]
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